大きな体でひらひらと優雅に泳ぐマンタ。ここでは数少ないマンタと会える水族館を紹介します。
マンタを展示している水族館は少ない
日本でマンタの展示をしているのは、このサイトにあるアクアリウム情報にて詳しく説明した「マクセルアクアパーク品川」と「美ら海水族館」、「海遊館」の、3か所です。
九州・大分にある大分マリーンパレス水族館「うみたまご」でもマンタの飼育を試みたのですが、沖縄からの移動中にできたかすり傷によるストレスで、弱ってしまい天へ旅立ってしまいました。マンタの飼育はそれほど繊細で難しく、難易度が高い生物なんですね。
マンタの種類と特徴
マンタの名前の由来は、むなびれがマントに見えることからスペイン語で「マンタ」と呼ばれています。
オニイトマキエイ(マンタ)
世界中の熱帯・亜熱帯海域に生息している「オニイトマキエイ」。大きさは平均で5m。最大で9.1mに達するのだとか。ダイバーに別名ブラック・マンタとも呼ばれるオニイトマキエイは、白い腹部に黒い斑紋が入っています。背中には白い斑紋の前縁が並行に並び、口の入口である裂け目部分「口裂」の周囲は黒く、5番目のエラにも黒い斑紋が多くあるのが特徴です。
ナンヨウマンタの特長
日本近海の沿岸域に生息している「ナンヨウマンタ」。最大5mにも成長するナンヨウマンタは、背中に白い斑紋とアゴのあたりにある前縁が漢字の八の字にカーブしているのが特徴です。口裂の周囲は白や薄い灰色。5番目のエラには黒い斑紋がありません。
2種類のマンタを見分けるポイントは、腹部の特長です。腹部のほとんどが黒ければ「オニイトマキエイ」。腹部が全体的に白ければ「ナンヨウマンタ」と判断して良いでしょう。
水族館以外でマンタと出会えるところ
水族館以外でマンタに合うには、ダイビングスポットで一緒に泳ぐのをおすすめします。マンタは亜熱帯地域のサンゴ礁周辺に生息しているため、海外のダイビングスポットだと、パラオやモルディブ、ニューカレドニアがおすすめです。
日本では沖縄に多く、観光地としても有名な石垣島や慶良間諸島をはじめとした、沖縄周辺の島でマンタに出会えます。
特に石垣島はマンタと出会える確率が高く、マンタの聖地と言われています。水深12m近辺を泳ぐマンタは、船で移動している途中に水面から観察できるチャンスも。
石垣島ではマンタツアーという初心者向けのシュノーケル・ダイビングツアーも多く展開されているので、沖縄にマンタを見に行きたい人はぜひ、石垣島のツアーガイドを参考にしてみてください。